「ダニ 5月」と検索する人は、ダニが実際に増えるのか、まだ大丈夫なのか、判断できずに不安を感じているケースが多いと思います。この記事では、東京都の公的な資料に書かれているダニの増える時期や、梅雨の前にできる対策をまとめます。
先にお伝えすると、東京都の資料では、ダニは梅雨から夏にかけて繁殖するとされています。5月は、その少し前にあたります。5月にダニが何匹に増えるのかを示す公的な資料は、この記事では確認できていません。ただ、梅雨に入る前に寝具や部屋を整えておくことは、対策として無理のない考え方だと思います。
読み終わるころには、5月のうちに何から始めればいいのかが決まるはずですよ。
5月のダニと、増え始める条件
ダニが増えるのは梅雨から夏
東京都健康安全研究センターの「くらしの健康」第47号によると、ダニは梅雨から夏にかけて繁殖し、秋に入ると死骸や抜け殻、フンが室内にたまりやすくなります。そのため、秋にアレルギー症状が悪化する人がいる、と説明されています。
同じ資料では、ダニが育ちやすい環境は、温度25℃前後・湿度75%前後とされています。エサになるのは、室内のチリやホコリ、人のフケやアカ、食べ物のカス、カビなどです。
5月はどんな時期?
5月について、公的な資料には「ダニが増え始める」「ダニがゼロから増える」といった記載は、確認できませんでした。ですので、ここからは、資料の内容をもとにした、この記事での考え方です。
ダニは、もともと室内に必ず住みついているとされています。そこへ、気温が上がって湿度も高くなる梅雨が近づきます。つまり5月は、ダニが増えやすい季節の前に、寝具や部屋の手入れを整えておくのにちょうどよい時期だと考えられます。
冬の寝具は、そのまま使っていい?
厚手の掛け布団や毛布は、冬のあいだ使ったまま、しまい込んでしまうことがあります。東京都の資料では、毛布やタオルケットは年に2〜3回以上丸洗いするのがよいとされています。また、環境再生保全機構(ERCA)は、季節の変わり目や帰省から戻ったときは、事前に洗濯するか、乾燥させて掃除機をかけてから使うよう説明しています。
衣替えのタイミングで、冬の寝具を洗う・干す・掃除機をかけるを済ませておくと、梅雨に入る前の手入れとして続けやすいです。
「見えない時期」でも手入れが大切な理由
東京都の調査では、ダニのフン由来アレルゲンは、寝具で最も高い値を示しました。ダニもアレルゲンも目に見えないので、「まだ何も起きていない」と感じる時期でも、寝具の中にはたまっている可能性があります。
症状が出てから対策を始めるより、出る前に手入れの習慣をつくっておくほうが、気持ちの面でも楽ですよ。

梅雨に入る前の、1週間の進め方
5月のうちに、次の順番で手をつけてみてください。順番は、東京都・ERCAの目安をもとにした、この記事での一例です。
- 1日目:冬の掛け布団や毛布を、洗えるものは洗う
- 2日目:晴れた日に布団を干し、干したあとに掃除機をかける
- 3日目:シーツ・布団カバー・枕カバーを洗い、寝る前に窓を開けて換気する
- 4日目:寝室の床に、1平方メートルあたり20秒以上かけて掃除機をかける
- 5日目:除湿機の場所と、湿度計を置く位置を決める
全部を1週間でやらなくても大丈夫です。できる日にできることから、少しずつ進めてください。続けることのほうが、一度に頑張るより大切です。
5月にやっておきたいダニ対策
寝具を干して、掃除機をかける
東京都の資料では、天気の良い日に布団をよく干し、干したあとはたたかずに掃除機をかけるよう勧められています。布団の表と裏に、1週間に1回、1平方メートルあたり20秒以上かけるのが目安です。ERCAは、日光干しは湿度の少ない時間帯に裏表まんべんなく行い、乾燥後は1平方メートルあたり20〜30秒かけて両面に掃除機をかけるよう説明しています。
洗濯の目安
- シーツ・布団カバー・枕カバーは、こまめに取り替えて洗う(東京都)
- 布団カバーは週に1回は洗濯する(ERCA)
- 毛布やタオルケットは、年に2〜3回以上丸洗いする(東京都)
- 布団を干せない家庭では、専門の業者に頼んで布団の丸洗いを、1年に2回ぐらい(東京都)
ダニのフンなどのアレルゲンは水で洗い流せる、と東京都の資料にあります。洗ったあとは、しっかり乾かしてから使ってください。
湿度と換気を見直す
室内の湿度は60%以下を目安にします。梅雨は除湿機を使い、冬でも加湿しすぎないよう、東京都の資料に書かれています。ERCAは、加湿器は使わない、洗濯物の部屋干しはやめる、とも説明しています。
布団を敷くときは、就寝の30分以上前に窓を大きく開けて行うのがよいとされています。ERCAは、布団の上げ下ろしのあとの2時間は、部屋を十分に換気するよう説明しています。
湿度は、見た目や体感だけでは判断しにくいので、小さな湿度計を寝室に置いておくと便利です。数字が見えると、「今日は除湿機を入れよう」「今日は窓を開けよう」と、判断しやすくなります。クローゼットや押し入れにも置けば、湿気がこもりやすい場所に気づけます。ERCAは、押入れは定期的に空気を入れ替え、スノコを敷くことを案内しています。
ベッドや布団の高さを、床から30cm以上離すこと、マンションの北側の部屋を寝室にしないことも、ERCAのページに書かれています。引っ越しや模様替えの予定があるときの参考にしてください。
床の掃除機
床の掃除機は、できるだけ毎日。少なくとも3日に1回は、1平方メートルあたり20秒以上かけて、ゆっくり動かします。フローリングよりカーペットや畳のほうがアレルゲンが高かったという調査結果があるので、カーペットや畳のある部屋は、特にていねいにかけてください。
5月にしないほうがいいこと
- 冬の寝具を、洗わず干さずにそのまま使い続ける
- 梅雨に入ってからでいいと、湿度の管理を後回しにする
- 洗濯物を室内に干して、そのまま寝室の湿度を上げる
上の3つは、公的な資料で勧められている対策と逆の行動です。1つでも当てはまるなら、今日から見直してみてください。

防ダニ寝具や除湿グッズは使うべき?
ERCAは、できればすべての寝具を、専用の防ダニシーツで覆うよう説明しています。東京都の資料でも、寝具のアレルゲン対策のひとつとして、高密度繊維の防ダニシーツやカバーが挙げられています。ただし、東京都の資料では、防ダニ製品は「干す・掃除機をかける・洗う・換気する」とあわせて行う対策のひとつです。防ダニの寝具だけで、ほかの手入れが要らなくなるとは言えません。
梅雨など布団を干せない時期は、布団乾燥機を使うとよい、とも東京都の資料にあります。購入するときは、サイズや使える時間、お手入れの方法を、商品ページで確認してください。
ダニ殺虫剤については、ERCAに「効果は確認されていないため、積極的に使用しなくてよい」という趣旨の記載があります。使う場合は、製品の説明書きや使用上の注意を読んでから、基本の手入れとあわせて使ってください。
ダニが気になる人と、症状があるとき
特に手入れを意識したい人
小さなお子さんや、アレルギー性鼻炎・ぜん息のある方、家で過ごす時間が長い方は、寝具や部屋の手入れを特に意識しておくと安心です。ERCAは、ぜん息のある方向けに、寝具の手入れや部屋づくりの対策を案内しています。同じ部屋で寝る家族がいる場合は、その人の寝具も同じように手入れしてください。
寝起きのくしゃみや鼻づまりが続くとき
朝起きたときのくしゃみ、鼻づまり、かゆみなどが続くことがあります。ただ、これがダニによるものとは、この記事では言い切れません。春は花粉の時期でもあるため、原因を自分だけで決めつけないでください。小児科・皮膚科・アレルギー科などの医療機関で相談してください。
よくある疑問
Q. 5月に、もう除湿機を使ったほうがいい?
東京都の資料では、室内の湿度は60%以下が目安で、梅雨は除湿機を使うとされています。5月の時点で湿度が高い部屋があれば、湿度計で確かめて、必要に応じて使ってみてください。
Q. 5月のうちに、ダニの数を調べたい。
家庭でダニの数を正確に調べる方法は、この記事では確認できていません。数を気にするより、洗う・干す・掃除機・換気という基本を、決まった日に続けるほうが、資料で勧められている向き合い方です。
Q. 子どもの布団は、どれくらいの頻度で手入れする?
東京都は、シーツや布団カバーをこまめに洗うこと、布団は1週間に1回の掃除機を目安としています。ERCAは、布団カバーを週に1回は洗濯するよう説明しています。お子さんの寝具も、まずは同じ頻度を目安にしてみてください。
花粉の時期と重なる春は、くしゃみや鼻水の原因が分かりにくくなります。受診するときは、症状が出る時間帯や場所(朝の寝室、掃除のあと、外出先など)をメモしておくと、医師に伝えやすくなります。市販薬を使う場合も、薬剤師や医師に相談してから選んでください。
あわせて読みたい記事
洗濯でできることはダニと洗濯の記事、防ダニ寝具の選び方はニトリの防ダニシーツの記事、ダニの寿命についてはダニの寿命の記事で書いています。
なお、ここで紹介した頻度や回数は、公的な資料に書かれた目安です。ご家庭の寝具の素材や、洗濯機の大きさ、お住まいの環境によって、無理のない続け方は変わります。洗濯表示や商品の説明書きを必ず確認して、できる範囲で取り入れてください。
5月のダニ対策のまとめ
- 東京都の資料では、ダニは梅雨から夏に繁殖し、秋に死骸やフンがたまる
- 5月に何匹増えるかを示す公的な資料は確認できなかった
- 梅雨の前に、寝具の洗濯・干して掃除機・換気・湿度の管理を整えておく
- 症状が続くときは、原因を決めつけず医療機関に相談する
まずは、冬の寝具を洗って干すところから始めてみてください。そのうえで、梅雨に入る前に除湿機の置き場所も決めておくと、慌てずに済みます。










