ダニアレルギー 季節別の症状変化と原因 注意点と予防法

ダニアレルギー 季節別の症状変化と原因ブログ記事

「ダニアレルギー 季節」と検索する人は、花粉症のように、特定の季節だけ悪化するのかを知りたいケースが多いと思います。この記事では、東京都の公的な資料をもとに、ダニの増える時期と症状が出やすい時期、季節ごとの手入れの考え方をまとめます。

先にお伝えすると、東京都の資料では、ダニは室内に必ず住みついているとされています。ダニアレルギーは、花粉症のように特定の季節だけの問題ではなさそうです。そのうえで、ダニは梅雨から夏にかけて繁殖し、秋に死骸やフンがたまるため、秋に症状が悪化する人がいる、と説明されています。

読み終わるころには、季節ごとに何を見直せばいいのかが決まるはずですよ。

目次

ダニアレルギーと季節の関係

ダニは一年中いる

東京都健康安全研究センターの「くらしの健康」第47号には、「ダニは室内に必ず住みついています」と書かれています。一般の家庭で多いのは、チリダニ科のコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの2種類で、体長は0.3〜0.6mmほどです。成虫の寿命は2か月ほどとされています。

ですので、ダニアレルギーは、季節がきたら始まって季節が終わったら消える、というものではなさそうです。一方で、増えやすい時期と、アレルゲンがたまる時期があるため、季節によって気をつけるポイントは変わります。

梅雨から夏は、ダニが増える

同じ資料によると、ダニが育ちやすい環境は、温度25℃前後・湿度75%前後です。エサになるのは、室内のチリやホコリ、人のフケやアカ、食べ物のカス、カビなどです。ダニは梅雨から夏にかけて繁殖するとされています。

繁殖しやすい場所として、寝具、カーペット、畳、カーテン、押し入れ、ぬいぐるみ、布製のソファなどが挙げられています。梅雨や夏は、布団を干す機会が減ったり、エアコンを使って窓を閉め切ったりして、室内の湿気がこもりやすい時期です。換気や湿度の管理が大切になります。

秋は、死骸やフンがたまる

東京都の資料では、秋に入ると、ダニの死骸や抜け殻、フンが室内にたくさんたまるとされています。これらがアレルゲンになるため、秋ごろにアレルギー症状が悪化しやすい人がいる、と説明されています。

つまり、「ダニの数がいちばん多い季節」と「症状がつらくなる季節」は、少しずれることがあります。夏にダニが増え、秋にアレルゲンがたまる、という流れで考えると、手入れのタイミングが決めやすくなります。

アレルゲンの量には目安がある

同じ資料によると、世界保健機関(WHO)は、室内のホコリ1gあたりのダニのフン由来アレルゲン(Der1)が2μg以上(ダニ約100匹に相当)でダニアレルギーを発症する危険性があり、10μg以上(約500匹に相当)でぜん息発作を誘発する危険性があるとしています。

東京都が2016年10月に一般家庭10軒で調べたところ、9軒でホコリ1gあたり2μg以上、6軒では10μg以上が検出され、寝具で最も高い値を示しました。身近な家にも、アレルゲンがたまっている可能性があります。

春と冬については

春と冬のダニの数や、症状の出方について、この記事では公的な資料から確認できていません。ただ、春は花粉症の時期でもあるため、くしゃみや鼻水の原因が、花粉なのかダニなのか分かりにくくなることがあります。冬は暖房や加湿器で、室内の湿度や温度が上がることがあります。ERCAは、加湿器は使わないよう説明しています。

ダニアレルギー でかゆいところ

季節の変わり目に気をつけたいこと

衣替えや引っ越し、帰省など、季節の変わり目は、寝具や家具が動く時期です。東京都の資料では、布団を敷いた直後に、ダニの虫体・死骸・抜け殻・フンが室内の空気中に浮遊するとされています。長いあいだしまっていた寝具を出すときや、大掃除で布団やカーペットを動かすときは、ほこりが舞いやすいことを頭に入れておくと安心です。

そのため、寝具を出すときは、窓を大きく開けて、あらかじめ洗うか、干して掃除機をかけてから使ってください。作業するときは、マスクをつけると気持ちが楽になる方もいると思います。

季節ごとの手入れの考え方

春:冬の寝具を洗って干す

東京都の資料では、毛布やタオルケットは年に2〜3回以上丸洗いするのがよいとされています。ERCAは、季節の変わり目や帰省から戻ったときは、事前に洗濯するか、乾燥させて掃除機をかけてから使うよう説明しています。春の衣替えのときに、冬の寝具を洗って、天気の良い日に干して掃除機をかけると、続けやすいです。

梅雨〜夏:湿度と換気

室内の湿度は60%以下を目安にします。梅雨は除湿機を使います。布団を干せない時期は、布団乾燥機を使うとよいと東京都の資料にあります。ERCAは、洗濯物の部屋干しはやめるよう説明しています。

エアコンを使う部屋では、窓を閉め切りやすくなります。ERCAは、エアコンは一般的には年2回、使用開始直前に掃除し、その後は毎週掃除するよう案内しています。エアコンの掃除を、夏の前の手入れの予定に入れておくと、忘れにくくなります。布団の上げ下ろしのあとの2時間は、部屋を十分に換気することも、ERCAのページに書かれています。

秋:たまったアレルゲンを取り除く

死骸やフンがたまりやすい秋は、洗濯と掃除機がけを念入りにする時期と考えられます。シーツや布団カバー、枕カバーをこまめに洗い、布団は干したあとに掃除機をかけます。カーペットや畳は、アレルゲンが高かったという調査結果があるので、特にていねいにかけてください。

冬:加湿しすぎず、換気する

東京都の資料では、冬でも加湿しすぎないよう書かれています。窓を開ける機会が減ると、空気がこもりやすくなります。布団を敷くときは、就寝の30分以上前に窓を大きく開けて行うのがよいと紹介されています。

どの季節でも共通する考え方は、「ホコリをためない」「湿気をためない」の2つです。東京都の資料では、エサになるのは、ホコリやフケ、アカ、食べ物のカス、カビなどです。ベッドの上で食事をしない、使ったタオルや衣類を寝具の上に置きっぱなしにしない、といった工夫も、この考え方に沿っています(これはこの記事での一例です)。

一年を通した手入れの目安

  • 床の掃除機は、できるだけ毎日。少なくとも3日に1回は、1平方メートルあたり20秒以上
  • 布団の表と裏への掃除機は、1週間に1回、1平方メートルあたり20秒以上
  • シーツ・布団カバー・枕カバーは、こまめに洗う(ERCAは布団カバーを週に1回は洗濯)
  • 室内の湿度は60%以下を目安にする
  • 布団を敷くときと、上げ下ろしのあとは換気する
ダニに刺された。刺されやすい季節は?

症状があるときと、気をつけたい人

子ども・受験生・在宅で過ごす人

寝具で過ごす時間が長い人や、家で過ごす時間が長い人は、寝具や部屋の手入れの影響を受けやすいと考えられます。東京都の資料でも、寝具は1日の約3分の1の時間を過ごし、体に触れて使うため、特に対策が大切だと説明されています。

睡眠の質や集中力への影響について、この記事では公的な資料から確認できていません。症状が気になるときは、原因を自分だけで決めつけず、小児科・皮膚科・アレルギー科などの医療機関に相談してください。

受診するときは、症状が出る時期、時間帯、場所をメモしておくと、医師に伝えやすくなります。たとえば「朝起きたとき」「寝具を替えたあと」「掃除をしたあと」「秋になってから」など、思い当たることを書いておきましょう。市販薬を使う場合も、薬剤師や医師に相談してください。

よくある疑問

Q. 秋に症状が悪化するのは、必ずダニのせい?

東京都の資料では、秋にアレルギー症状が悪化する人がいると説明されていますが、原因がダニだと決められるわけではありません。ほかのアレルギーも考えられるため、医療機関で相談してください。

Q. 掃除機だけでアレルゲンは取れる?

東京都の資料では、掃除機がけに加えて、洗濯や換気、湿度の管理もあわせて行うことが勧められています。掃除機がけだけで十分とは言えないようです。

Q. 季節ごとに全部やらないとだめ?

全部を完璧にやる必要はありません。まずは、洗う・干す・掃除機・換気・湿度という基本のうち、続けられそうなものから始めてください。

Q. 湿度計は必要?

東京都の資料では、湿度は60%以下が目安とされています。湿度は体感では分かりにくいので、寝室に小さな湿度計を置いておくと、除湿機を使う日や窓を開ける日を決めやすくなります。

Q. 家族でダニアレルギーなのは一人だけ。全員の寝具を手入れするべき?

ERCAは、同じ部屋で寝る人の寝具も、同じように対策するよう説明しています。同じ部屋に手入れしていない寝具があると、ダニやアレルゲンが残るおそれがあります。ご家族で曜日を決めて、まとめて洗うと続けやすいです。

Q. 防ダニの寝具を使えば、季節ごとの手入れはいらない?

東京都の資料では、防ダニ製品は、洗濯・乾燥・換気と並ぶ対策のひとつです。防ダニの寝具だけで、ほかの手入れが不要になるとは言えません。商品を選ぶときは、洗えるかどうかも確認してください。

季節ごとの手入れは、カレンダーやスマートフォンのリマインダーに入れておくと、忘れにくくなります。「春は衣替えのとき」「梅雨の前に除湿機を出す」「秋の初めに念入りに洗って掃除機をかける」のように、暮らしの行事に結びつけるのがおすすめです。

ダニアレルギーと季節のまとめ

  • ダニは室内に必ず住みついていて、ダニアレルギーは一年を通した問題と考えられる
  • ダニは梅雨から夏に繁殖し、秋に死骸やフンがたまる
  • 春と冬の症状の出方は、公的な資料では確認できなかった
  • 洗濯・干して掃除機・換気・湿度の管理を、季節に合わせて続ける
  • 症状が続くときは、医療機関に相談する

ほかにも、洗濯でできることはダニと洗濯の記事、防ダニ寝具の選び方はニトリの防ダニシーツの記事、5月の手入れは5月のダニ対策の記事で書いています。

この記事を書いた人

こんにちは!子どものアレルギーをきっかけにダニ対策に本気で取り組んできた私が、実際に試してわかった効果的な方法やおすすめのグッズをお届けするサイトです。
長年、掃除やダニ対策グッズを駆使してきた経験をもとに、忙しい家庭でも簡単にできるダニ撃退のコツをわかりやすくお伝えしています。子育て中の方やアレルギーでお悩みの方にとって役立つ情報が満載です!
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