ダニ対策と市販薬の使い方|家庭でできるケアと再発防止のポイント

ダニ対策と市販薬の使い方|家庭でできるケアと再発防止のポイント

5月から夏にかけて、気温と湿度が上がってくると、「かゆい」「赤く腫れてきた」「もしかしてダニに刺された?」という声が増えてきます。この記事では、「ダニ対策 薬」というテーマで、薬を使うときの考え方と、受診の目安、家庭でできるダニ対策を、公的な資料の範囲でまとめます。

先にお伝えすると、ダニによるかゆみにどの市販薬が合うかは、症状や体質によって変わるため、この記事では特定の商品をおすすめしません。薬を選ぶときは、薬剤師や医師に相談してください。そのうえで、薬と並行して、寝具や部屋の手入れを続けることが大切です。

この記事で分かることは、次の4つです。

  • 薬を使う前に知っておきたい、考え方と注意点
  • 皮膚科に相談したほうがよい症状の目安
  • 家庭でできるダニ対策(東京都・ERCAの資料より)
  • お子さんや高齢の方がいるご家庭での注意点
目次

薬を使う前に知っておきたいこと

ダニに刺されたときの皮膚の反応

家の中で刺されたように感じるとき、原因がチリダニとは限りません。東京都健康安全研究センターの「くらしの健康」第47号によると、一般の家庭で多いのはチリダニ科のコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニです。この記事では、これらのダニが人を刺すかどうかや、刺されたときの皮膚の反応を、公的な資料から確認できていません。

かゆみ、赤み、腫れ、湿疹などが出る原因は、ダニ以外にもたくさんあります。掻きこわすと、皮膚が傷ついて悪化することもあるので、原因を自分だけで決めつけず、様子を見ながら、必要なら皮膚科で相談してください。

ここで大切なのは、「ダニが原因だと決めてから薬を選ぶ」のではなく、「いまの症状に合う薬を、専門家と一緒に選ぶ」という順番です。かゆみの原因を自分で決めつけてしまうと、合わない薬を使い続けて、治りが遅れることもあります。相談する窓口は、薬局の薬剤師、かかりつけ医、皮膚科などです。

市販薬を使うときの考え方

ドラッグストアには、虫刺されやかゆみに使う塗り薬や、アレルギー症状に使う飲み薬があります。ただ、どの薬が合うかは、症状の強さ、体質、年齢、ほかに飲んでいる薬などによって変わります。この記事では、個別の商品名や効果の強さの比較は、確認できていないため書きません。

  • 薬局で、症状(どこが、いつから、どんなふうに)を薬剤師に伝えて選ぶ
  • 用法・用量と使用上の注意を、使う前に読む
  • お子さん、妊娠中・授乳中の方、持病のある方は、使う前に医師や薬剤師に相談する
  • 数日使っても良くならない、悪化するときは、使い続けずに皮膚科へ

薬だけでは足りない理由

薬は、いま出ている症状をやわらげるために使うものです。ダニが増えにくい環境をつくることは、薬ではできません。東京都の資料では、ダニの死骸や抜け殻、フンもアレルゲンになると説明されています。かゆみや症状をくり返さないためには、薬と並行して、寝具や部屋の手入れが必要です。

こんなときは皮膚科へ相談を

  • かゆみが数日続いて眠れない
  • 発疹が広がっている、ジュクジュクしてきた
  • お子さんや高齢の方が、掻き壊してしまった
  • 市販薬を使っても、良くならない・悪化している

病院では、症状に合わせて、塗り薬や飲み薬が検討されます。市販薬とは成分や使い方が違うこともあるため、医師の説明に従ってください。

受診のときに伝えること

皮膚科で相談するときは、次のことをメモしておくと、医師に伝えやすくなります。

  • いつ頃から、どこがかゆいか(夜や朝など、時間帯も)
  • 家族にも同じ症状があるか
  • 最近、寝具や洗剤、ペット、住まいに変化があったか
  • 草むらや山、公園など、野外に出かけたか
  • これまでに使った薬と、使った期間

原因が家の中のダニなのか、ほかの虫や、皮膚の病気なのかは、見た目だけでは判断しにくいと言われます。写真をスマートフォンで撮って見せるのも、診察の助けになります。

マダニに気づいたときは

家の中のダニとは別に、野外のマダニにも注意が必要です。散歩のあとなどに、体やペットに吸血中のマダニがついているのを見つけたときは、無理に引き抜かないでください。厚生労働省・国立感染症研究所の案内(ダニ媒介感染症|厚生労働省)では、無理に引き抜くとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、体液を逆流させたりするおそれがあるため、医療機関(皮膚科)で除去や洗浄の処置を受けるよう勧めています。

刺されたあと数週間は体調の変化に注意し、発熱などの症状が出たら、医療機関で診察を受けてください。受診するときは、いつ、どこで、何に刺されたかを伝えられるよう、メモしておくと役立ちます。

ダニ発見!ダニの画像

家庭でできるダニ対策

薬で症状が落ち着いても、寝具にアレルゲンが残っていれば、同じ症状がくり返すかもしれません。ここからは、東京都とERCAの資料に書かれた、家庭でできる手入れを順番に紹介します。

寝具の手入れ

東京都の資料では、寝具のアレルゲン対策として、天気の良い日に布団をよく干し、干したあとは掃除機をかけること、シーツや布団カバーをこまめに取り替えて洗うこと、布団を敷くときに換気すること、防ダニ製品を使うことが挙げられています。布団の表と裏に、1週間に1回、1平方メートルあたり20秒以上掃除機をかけるのが目安です。

  • シーツ・布団カバー・枕カバーは、こまめに取り替えて洗う(東京都)。布団カバーは週に1回は洗濯(ERCA)
  • 毛布やタオルケットは、年に2〜3回以上丸洗いする(東京都)
  • 布団を敷くのは、就寝の30分以上前に、窓を大きく開けて行う(東京都)
  • 梅雨など干せない時期は、布団乾燥機を使うとよい(東京都)

「週に1回以上、布団乾燥機で高温処理する」といった回数や温度の目安は、公的な資料からは確認できていません。布団乾燥機を使う場合は、取扱説明書に従ってください。

室内環境を整える

東京都の資料では、室内の湿度は60%以下を目安にします。梅雨は除湿機を使い、冬でも加湿しすぎないようにします。床の掃除機は、できるだけ毎日。少なくとも3日に1回は、1平方メートルあたり20秒以上かけて、ゆっくり動かします。

ERCAのページ(ぜん息の悪化因子への対策)には、押入れは定期的に空気を入れ替えてスノコを敷くこと、カーペットは取り除くこと、布製のソファは革製やビニール製に替えること、ぬいぐるみはよく洗濯してできれば置かないことなどが書かれています。

ダニ対策グッズを使うとき

ダニ取りシートやダニよけスプレー、ふとんクリーナーなど、いろいろなグッズが販売されています。ERCAには、ダニ殺虫剤の効果は確認されていないため、積極的に使用しなくてよい、という趣旨の記載があります。そのほかのグッズについても、この記事では、効果を確かめられる公的な資料を見つけられていません。

使う場合は、効果を期待しすぎず、掃除・洗濯・換気といった基本の対策とあわせて、製品の説明書きや使用上の注意を読んでから使ってください。香りや成分で肌が敏感になる場合もあるので、お子さんがいるご家庭では特に確認してください。

家族構成に応じた注意点

お子さんは、皮膚がデリケートです。薬や対策グッズを使うときは、年齢に合うか、使い方を医師や薬剤師に確認してください。高齢の方は、かゆみから皮膚炎になりやすいことがあります。無理なセルフケアは控え、早めに医療機関に相談してください。

同室で寝る家族がいる場合は、その人の寝具も同じように手入れするのがよい、とERCAは説明しています。家族みんなの寝具を見直すことが近道です。

暮らし方の面では、寝具や部屋の手入れを、家族で分担すると続けやすくなります。たとえば、「洗濯は平日、布団干しと掃除機は休日」のように、曜日を決めておくと、うっかり忘れを減らせます。梅雨の前や秋の初めなど、季節の変わり目には、手入れを少し念入りにするのもよいと思います。東京都の資料では、ダニは梅雨から夏に繁殖し、秋に死骸やフンがたまるとされています。

よくある疑問

Q. かゆみ止めを使えば、ダニ対策になる?

かゆみ止めは症状をやわらげるものです。ダニを減らしたり、アレルゲンを取り除いたりする対策にはなりません。寝具や部屋の手入れを、並行して続けてください。

Q. 掻きむしらないための工夫はある?

爪を短く整える、寝る前に患部を冷やす、といった方法を耳にしますが、この記事では公的な資料から確認できていません。眠れないほどかゆいときは、皮膚科で相談してください。

Q. 子どもに市販薬を使ってもいい?

年齢によって使える薬や量が変わります。お子さんに使う前に、薬剤師や医師に相談してください。説明書に書かれた対象年齢も必ず確認してください。

Q. 病院に行くほどではない軽いかゆみは、どうする?

軽いかゆみでも、掻きこわすと悪化することがあります。数日たっても変わらない場合や、くり返す場合は、皮膚科や薬局で相談してください。そのあいだも、寝具を洗って、換気をするなど、手入れを続けてください。

Q. 感染症が心配なのは、どんなとき?

マダニに吸血されたときや、野外から帰ったあとに発熱などの症状が出たときです。厚生労働省の案内では、刺されたあと数週間は体調の変化に注意し、発熱などの症状が出たら医療機関で診察を受けるよう勧めています。

薬の使い方も、手入れの頻度も、ご家庭や体質によって合うものが違います。ここで紹介した内容は、東京都・ERCA・厚生労働省の資料に書かれた範囲の目安です。気になる症状があるときは、一人で判断せず、専門家に相談してください。

ダニ対策と薬のまとめ

  • どの市販薬が合うかは、症状や体質で変わる。薬剤師や医師に相談する
  • 数日続く・広がる・眠れないときは、皮膚科へ
  • 野外のマダニは、無理に引き抜かず皮膚科で処置してもらう
  • 薬と並行して、洗う・干して掃除機・換気・湿度60%以下の手入れを続ける

まずは、症状が気になるときは皮膚科や薬局で相談しながら、今日、シーツと枕カバーを洗うところから始めてみてください。洗濯でできることはダニと洗濯の記事、刺されたあとのかゆみはかゆみの記事にも書いています。

この記事を書いた人

こんにちは!子どものアレルギーをきっかけにダニ対策に本気で取り組んできた私が、実際に試してわかった効果的な方法やおすすめのグッズをお届けするサイトです。
長年、掃除やダニ対策グッズを駆使してきた経験をもとに、忙しい家庭でも簡単にできるダニ撃退のコツをわかりやすくお伝えしています。子育て中の方やアレルギーでお悩みの方にとって役立つ情報が満載です!
家族が安心して暮らせる「ダニ0」の住まいを目指して、一緒に対策を進めていきましょう。ぜひお気軽に覗いてみてください!

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